「サッカー」×「〇〇」といった、融合スポーツが盛り上がりをみせています。例えば「フットゴルフ」「ビリッカー」「フットダーツ」「バブルサッカー」など。その中で、着々と注目度を増している新融合スポーツの1つが「ウォーキングサッカー」です。
その名の通り「サッカー」×「ウォーク(歩き)」。サッカーとフットサルを基準に生み出されたスポーツですが、一切走りません。走ったら反則になります。ウォーキングサッカーは走らないからこそ、プレーできる層が多岐に渡り、男女年齢問わずみんなで一緒に楽しむことができたり、生涯スポーツとして健康や生きがいを支えてくれたり。幅広い側面で期待されています。

(写真提供: 一般社団法人日本ウォーキングサッカー協会)
ウォーキングサッカーってどういう感じなのか気になる!
ウォーキングサッカーは、サッカー発祥の地とされているイングランドで誕生しました。「走らず、歩いてプレーするサッカー」と、説明されてもイメージできないという方もいるのではないでしょうか。参考までにウォーキングサッカーの動画を掲載します。
動画でもわかる通り、早歩きをしているプレーヤーはいますが、走ってはいません。また、激しい接触もありません。
ウォーキングサッカーの魅力は、プレーヤーが自分のペースでできる有酸素運動でありながら、通常のウォーキングの3倍以上の消費活動量があることや、乳酸が溜まりづらく長時間のプレーが可能なことです。
かつてサッカーをしていたものの、年齢的に引退したシニア世代の方々が楽しめるのはもちろんですが、成長期の子どもたちの筋肉に過剰な負荷をかけないので、サッカーの練習目的で取り入れることができたり、女性のダイエット、シェイプアップ目的で取り入れることができたり、幅広い世代や目的に対応できる、愛され要素を持ったスポーツです。
ウォーキングサッカー発祥地のイングランドでは、シニア世代中心のアマチュアサッカークラブの中で、既に940以上ものチームがウォーキングサッカーを取り入れています。エンジョイサッカーはもちろん、各クラブチームで開催される競技系のウォーキングサッカーの大会まで展開されていて、イングランド内でのウォーキングサッカーの浸透率は高いです。
その背景には、イングランドが高齢化社会を迎えていることが要因として考えられます。シニア世代でも楽しめて、健康に良いウォーキングサッカーが、サッカー大国イングランドの地で流行るのは必然だったといえるのではないでしょうか。そして、イングランドと同じく高齢化社会を迎えていて、サッカー好き人口が多い日本でも、今後の浸透に期待できるのではないでしょうか。ウォーキングサッカーには、これからの社会に貢献できる大きな可能性を感じます。
ウォーキングサッカーの「ルール」が気になる!

(写真提供: 一般社団法人日本ウォーキングサッカー協会)
ウォーキングサッカーはサッカー、フットサルを基準にしたスポーツなので、共通点がたくさんあり、全体的なルールはサッカー、フットサル経験者や何度か観戦したことがある方ならすぐに把握できます。一度覚えてしまえばすぐに馴染めるシンプルなルール構成となっています。
【ウォーキングサッカーのルール】
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・プレーヤーは走れない(早歩きはセーフ)
・足が地面から離れると反則
(常に片足が地面についている状態でいないといけない)
・ボディコンタクト(チャージ)等は禁止
※故意に身体をぶつけると反則
・アウトボールは、キックイン、又はアンダースロー
・コートサイズ、ゴールサイズはフットサルコートが基本
・ 8人制が基本
(ただし、状況に応じて人数調整は可能)
・ 1.8メートル以上の高さに蹴りあげた場合は反則
・ペナルティエリア内にはフィールドプレーヤーは原則進入禁止
・GKはエリア外に出られない
・試合時間は7分ハーフ(前後半)
・試合使用球はローバウンドの4号球(フットサルボール)
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情報参照元:一般社団法人日本ウォーキングサッカー協会「ウォーキングサッカーのルール」
ウォーキングサッカーをプレーできる場所
コートサイズ、ゴールサイズはフットサルコートが基本になっていることから、フットサルコートを予約し、4号球を用意することで、思い立った時に友達や家族と気軽にプレーすることができるのはもちろん、大会が開催されることもあります。
それ以外にも、一般社団法人日本ウォーキングサッカー協会では、月に1回のペースでウォーキングサッカー体験会を開催しています。直近の開催予定については以下の通りです。
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日程:4月22日
時間:14:00~17:00
(13:30~ 2階の事務所で受付開始)
会場:ラモスフィールド インドアフットサルVIPコート
(東京都江東区東雲2-11-2)
更衣室:2Fにあり
アクセス:臨海線「東雲駅」徒歩1分
※施設駐車場なし。車を利用する方は近隣パーキングを利用。
参加費:2,500円(ドリンク付き)
申込方法:一般社団法人日本ウォーキングサッカー協会
(https://j-wfa.jp/)
ホームページ上お問い合わせフォームから申込が必要
※サッカー初心者、未経験者・女性・シニア歓迎
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既にサッカーを引退しているという方も、新しくスポーツの趣味を見つけたいという方も、ウォーキングサッカーに興味がある方はぜひ、体験会に参加してみてはいかがでしょうか。
イングランドではシニア世代から非常に愛されている、サッカーとの新融合スポーツということで、今回はシニア世代との相性面を中心にご紹介しましたが、ウォーキングサッカーの特徴を活かせる場は、他にも子ども向けのサッカー練習メニュー、フットサル施設の女性向けのイベント等、様々ある印象です。今後少しずつ、プレーする機会が増えることに期待できそうです。