【オリジナル6連載:第4回目】家族×仕事×フットゴルフの三刀流を貫く!日本代表鈴木秀成選手

【オリジナル6連載:第4回目】家族×仕事×フットゴルフの三刀流を貫く!日本代表鈴木秀成選手


 「ゴルフ場でプレーするサッカー」ではなく「サッカーボールを使用してプレーするゴルフ」こと「フットゴルフ」は、サッカー×ゴルフの融合スポーツとして様々なテレビ番組や媒体で取り上げられている注目度の高いスポーツです。

 現在フットゴルフ界では、プロとしてフットゴルフのみで生計を立てている選手は1名だけですが、競技志向の選手達から一目置かれ、憧れの存在でもある6名の選手達がいます。「オリジナル6(シックス)」と呼ばれる彼らは、フットゴルフで初めての日本代表に選ばれた選手達です。

 Golaco[ゴラッソ]ではオリジナル6と呼ばれている彼らのインタビュー記事を連載形式で掲載しています。今回は第4回目。「家族」「仕事」「フットゴルフ」の三刀流を貫きながら「プロを目指す」と、宣言している鈴木秀成選手にインタビューしてきました。

 鈴木選手は現在29歳。オリジナル6の中では最年少で若手の希望の星ですが、普段は会社員としての顔を持ち、一児のパパでもあります。

(写真:オリジナル6 左から新井選手、鈴木選手、冨沢選手、田中選手、桑田選手、コージャ今村選手)

「フットゴルフ日本代表」鈴木秀成選手のプレースタイル

(写真:鈴木秀成選手)

【鈴木秀成選手の経歴】
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1988年4月8日東京都生まれ

・1994年6歳からサッカーを始める
(その後26歳くらいまで継続:サッカー歴約20年)

・2011年大学卒業とともに社会人に。

・2014年7月21日
フットゴルフジャパンオープン第4回目(2014年大会)に初めて出場 9位

・2015年6月
オランダで開催されたキャピタルカップ(ワールドカップに次ぐ規模の国際大会)に出場。
この時、オリジナル6(初代日本代表)が初めて国際大会に出場。

・2016年1月
アルゼンチンワールドカップに出場。日本代表16名のうちの1名に選ばれる。

・2016年8月
第一回アジアカップに出場 団体優勝 個人3位に輝く

・2017年6月
2回目のキャピタルカップ出場。

・2017年8月
アメリカで開催された国際大会US PRO-AMに日本代表選手として出場
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三刀流を実現するうえで大切なパートナーは奥さん

―他の選手から、鈴木選手はとても家族想いだと聞いています。

「僕は“家族”があって“仕事”があって“フットゴルフ”があると考えています。自分のInstagramで”三刀流”という言葉を遣っているのですが、妻と子どもを幸せにして、仕事でも満足のできる結果を出して、自分の好きなフットゴルフをできたら、こんなに楽しい人生はないって思うのです。だから、三刀流を貫いています」

―奥様から選手活動を反対されたことはありますか?

「もちろんあります。ただ、それには妻なりの考えがあるのです。なぜかというと、フットゴルフをやっている周りの仲間たちや友人は絶対に応援する、だけど、みんなが応援したら甘えが出てしまうって。“だからあえて私が厳しくしている”と教えてくれました。妻は僕に甘えが出ないように、バランスを取ってくれているのです」

「それは、きちんと話してくれました。僕は愛のある叱咤激励と捉えています。まあ、もちろん本気で“辞めろ”って言われるときもあります。でも、妻がそういう時は、僕が“家族”と“仕事”と“フットゴルフ”のバランスを崩してしまった時だと思います。家族をないがしろにしてフットゴルフばかりになっていたとか、3つのバランスが崩れた時にそうなるのだと思うのです。妻は3つのバランスが上手く取れるように舵取りをしてくれる大切なパートナーです」

―子どもにはフットゴルフとサッカーどちらをやって欲しいですか?

「相反するようですが、今の段階ではサッカーかもしれないです。サッカーは世界で最も競技人口が多いスポーツです。それだけ価値があるからプレーする人も見る人も多い。そういう意味では、今、僕がやっているフットゴルフは、価値のあるものにしようとしている段階です。自分の子どもが大きくなった時に、フットゴルフって価値があるスポーツだなって思ってもらいたい。まずは今、携わっている僕たちが価値のある競技に作り上げて、子どもが選ぶかどうかだから」

発祥はオランダ!フットゴルフは“始めたいならいつからでも大丈夫”

―鈴木選手がフットゴルフを始めたきっかけについて教えてください。

「テレビで観たことです。日本に新しく入ってきたスポーツで、大会が行われると知ってエントリーしました」

「仕事でゴルフをやっていて好きだったし、サッカーについては子どもの頃からやっていたので、その融合スポーツというのは魅力的に感じました。僕はサッカーをプレーするうえでドリブルよりも蹴ることに喜びを感じていて、そういう意味では、フットゴルフは自分に向いているんじゃないかって思いました」

―初出場の日から今後もフットゴルフを継続してやっていこうと決意しましたか?

「僕が初出場した時、元名古屋グランパスの選手が優勝したのですが、僕は9位でした。参加者は全部で50~60人。これは本格的に始めてみようかなと思いました」

―選手の立場でありながら普及活動をしようと決意したきっかけのようなものはありましたか?

「2016年のアルゼンチンワールドカップの時の出来事だと思います。協会と選手で事前ミーティングをしたのですが“みんなはフットゴルフを通じてどうなっていきたい?”という話題になって、僕は“フットゴルフのプロになりたい”と答えました。それをきっかけに、プロになるためには、まず世の中にフットゴルフが知れ渡らないといけないのだろうなと考えました。そのためには自分が結果を出すことが第一で、さらには普及活動も大事なんだろうなって。その考えが今に繋がっているような気がします」

―プロになる夢は何歳まで追いかけたいですか?また、何歳でもプロになれると思いますか?

「プロになる夢は何歳になっても追いかけたいし、何歳でもプロになれると思っています。僕はフットゴルフでは“イマジネーション”と“経験”と“技術”の3つが大切だと考えていますが、どれも年を取ったら衰えるものではありません。むしろ経験は年を重ねるごとに増えるものです。筋力的な衰えがあったとしてもその時々の状況に合ったプレーはできるし、イマジネーションも経験からくると思う。僕がフットゴルフで大切にしている3つのことが出来ていれば、何歳でもプロになれると信じています」

―30代40代でも競技志向で勝負していけると思いますか?

「勝負していけると思います。実際に今現在フットゴルフに打ち込んでいる選手たちはそのような年齢層が多いです。ちなみに僕がどういう方々に興味を持って欲しいかというと、家族持ちの方々です。僕も家族持ちで、会社員として働いていますが、仕事があって家庭もある方々の多くはなかなか自分の趣味ややりたいことに時間がさけない。でも夢を持って過ごしたほうが絶対楽しいので、僕はそういう“本当は自分のやりたいことがあるんだけど・・・”と、考えている家族持ちの方にこそ、何かにチャレンジして欲しいです」

「実際に日本フットゴルフ協会も3月24日にTBC太陽クラブで開催されるジャパンオープンでは託児所サービスを設け、家族でゴルフ場に来て子供も遊べて、親もプレーを楽しめるような環境整備をする取り組みをしています。本当に素晴らしい取り組みだと思います」

「僕はたまたまフットゴルフでしたが、フットゴルフに限らなくても熱中できる何かがあると、人生もっと楽しくなると考えています。僕がこの道で活動することで、そのような方々に知ってもらって、何かを始めるきっかけになれたら嬉しいです。家族も仕事もあるけど、夢を追いたい気持ちを抱えた人に向けて、1つの発信源になりたいです」

―フットゴルフを始める前からそのような考え方でしたか?それともフットゴルフに出会ってから変わりましたか?

「フットゴルフを始める前から基本は変わっていません。僕の考え方の根源は両親もさることながら祖父母の影響も大きくて、幼い頃からサッカーをやっていて、文武両道を教え込まれてきました。文武両道は、学生のうちはできるけど、社会人になったらそうではなくなり、僕が文に置き換えたのが仕事でした。そして武のほうは・・・残念ながらサッカーのプロ選手にはなれなかったので、社会人サッカーに打ち込んでいる感じでした」

「サッカーは続けていたけど、武のほうのサッカーでは社会人になってから目的がありませんでした。そんなもやもやした状態の中でフットゴルフに出会えました。元々教え込まれた文武両道の価値観があって、僕の今の気持ち、考えはそこから派生しています。だからこその三刀流でしょうかね」

日本代表経験者で立ち上げた日本初フットゴルフの「クラブチーム」が始動

 2018年2月22日、日本で初めて、フットゴルフの「クラブチーム」が始動しました。チーム名は「GANADOR(ガナドール)」スペイン語で「勝者」という意味の言葉です。メンバーは現在6名で全員日本代表経験者です。

 オリジナル6のメンバーは鈴木選手の他に1名のみとなります。これまで特別な肩書だったオリジナル6の枠を超えて、鈴木選手は日本初の試みに挑んでいくことになります。

 今年は冬にモロッコでフットゴルフのワールドカップが開催されます。3月24日からはジャパンオープンがスタートし、結果によって今年のワールドカップ日本代表が決まります。鈴木選手が在籍しているガナドールは、クラブチームのメンバーでワールドカップに出場することを目指しています。

「W杯で同じ思いを共有」オリジナル6について

(写真:2015年キャピタルカップ/鈴木秀成選手 左から2番目)

―鈴木選手はクラブチームに所属し、新しいフィールドで活動する時間が増えますが、鈴木選手にとって初代日本代表の仲間、オリジナル6はどういう存在ですか?

「初めて海外に行って悔しい思いを経験した同士です。“フットゴルフってこういうもの“っていうことを経験して、一緒に日本に持って帰ってきました。あの時悔しい気持ちを経験したオリジナル6は、その経験が今の活動の糧になっています。みんな、あの経験をして強くなりたい、勝ちたい、普及していきたいと考えたと思います。生き方は別々ですが、そう思った経験は一緒の仲間です」

―オリジナル6のメンバーに対しては、他の選手と比べてライバル意識が強かったり、特別に感じたりしますか?

「改めてこういう話題になるとやっぱり特別だって思いますね。一方で、オリジナル6ではなくても、多くのフットゴルフに関わる選手たちが結果にこだわり、普及活動に取り組んでいるのでそういった選手たちもまた同志であり、ライバルでもありますかね」

―フットゴルフで勝つために重要だと思うことを教えてください。

「フットゴルフに関わらずスポーツにおいて“メンタル”が重要と言われますが、僕は“心”技“体”全て重要だと考えています。メンタルを強くするには圧倒的な練習量で技術を身に付ける必要があります。それによって何かしらの成功を経験することでメンタルが強くなっていくからです」

「よく、勝負経験を重ねるとメンタルは強くなるというけど、そこでいう経験とは、つまり、成功体験ですよね。では、成功体験はどうやったら経験できるのか。そう考えると最初に挙げた、練習に繋がると思います。何度も練習して実力をつけて、大会で結果を出したら自信に繋がってメンタルが強くなる。その繰り返しではないでしょうか」

「メンタルを強くしたいなら、勝つしかない。勝つためには技術が必要不可欠です。だから、やっぱり練習するしかないのです。フットゴルフが上手くなりたいなら、地道な努力が必要です。“メンタルが強い”と称される選手もいますが、そのような選手も最初からメンタルが強かったというわけではないと、僕は思います。地道に地道に基礎を重ねてきてそうなってきたのです」

―フットゴルフで伝えたいこと・アピールしたい想いなどがあったら教えてください。

「今、多くの日本人選手が毎年のように国際大会に挑戦し、優勝するため、日本でフットゴルフをメジャースポーツにするために戦っています。一方で発展途上のスポーツでもあるのでスポンサー様からのご支援というのは難しく、現時点では遠征費用は自己負担するのが現状です。今回立ち上げたガナドールにはそういった現状をご理解頂き、チームのスピリットに共感しご支援して下さっているスポンサー様が3社あります。これは本当に有難いことであります」

「また、それと並行しチームメンバーの多くが、よりよい練習をし、体のメンテナンス面をサポートして頂きたいという思いから、クラウドファンディングを実施しております。ぜひ本記事をご一読頂いた皆様、一度下記のクラウドファンディングのページも見て頂けると嬉しいです。どうぞよろしくお願い申し上げます」

インフォメーション

「GANADOR」公式ホームページ
http://www.ganadorfootgolfclub.com/

「GANADOR」クラウドファンディングページ
https://readyfor.jp/projects/15468

鈴木秀成選手Twitter
@hidenari_suzuki

鈴木秀成選手Instagram
fghidenari

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