底辺からの海外プロ挑戦-ブラジル編-

底辺からの海外プロ挑戦-ブラジル編-

丸山龍也氏の海外への挑戦について語っていただきます。 今回はブラジル編です!


選抜は愚か、チームでのレギュラーですら危うかった僕が、一体どうやってプロとしてサッカーをプレーできるようになったのか。数々の国でのプレーを経験してきたことを回想しながら、その歩みを記していきたいと思います。

一番最初に海外へ飛び立ったのは王国ブラジル

当時所属していたジュニアユースチーム「FC COJB」の、トップチームである社会人の選手たちが地球の裏へ遠征。ブラジル人選手を混ぜながら強豪クラブと試合をして、プロクラブへ自分たちを売り込むというプランで、有難いことに当時中3の自分もお供させていただくことが出来た、それはそれは素晴らしい夏でした。
毎日がお祭りのような陽気の人々、テレビを付ければどの局でも当たり前のようにサッカーが放送されていて、時には別のチャンネルで同じ試合を放映していたなんてこともありました。
フェジョンやアサイーといったブラジルのソウルフードも本当に美味しくて、このブラジルという国が最高の国だということは初日に嫌というほど理解することに。

サンパウロ近辺に散らばる、ガチガチのプロクラブとツアーで戦っていくこの遠征には、現地の強豪クラブが並び、スケジュールの中にはサンパウロFCやコリンチャンスと言った世界的名門との試合も組まれていました。特にサンパウロの施設は凄すぎで、グラウンドの奥にそびえ立つ山にはエンブレムが刈り込まれていました。

当時、地元ヨコハマに中3のサッカープレイヤーが何人いたのかわかりませんが、自分の実力をMAXにサバヨミして見積もっても“中の上”、悪く見積もれば“下の上”ぐらいの選手だった自分にとって、あまりにも衝撃の多いブラジル挑戦。
期間は3週間前後だったと思いますが、間違いなく国レベルで格が違うブラジルで、対戦する相手も普通に大人のプロ選手という日々でしたから、基本的には「凄すぎてよくわからない」という体験をしただけで帰国することになりました。

その中でも確かな手応えになったのは、コリンチャンスのBチームと行った試合。確か2トップの片方で後半から出場。例によって例のごとく何も出来なかったわけでしたが、終了間際にそのチャンスはやってきました。
ゴールエリア近くでディフェンダーと横並びの絶好な位置にポジションを取っていた自分に、ギリギリで相手をかすめるような、FWからすれば最高なボールがワンバウンドで入ってきました。
「あ、行けるぞ」そう思った瞬間、コリンチャンスのトレーニング施設に青々と茂る“長めの芝”は思ったよりも少しだけボールの行方を伸ばすことに。

当時(いや今も?)の自分にそのボールをアジャストする技術はなく、ほんの少し振り遅れたファーに蹴りこむはずのシュートは、ニアポストをギリギリかすめゴールキックに。
試合後、本当に悔しい気持ちになり、周りから「マル。惜しかったぞ」と言われてもなんの慰めにもならず、しばらくベンチで落ち込んでいたのを覚えています。
とはいえ、地元でもへたっぴな中学生が、世界にいきなりちょびっとだけ近づいた瞬間でした。

この些細な体験は、その後のサッカー人生にも生きていきます。
壁にぶつかった時、もうダメかと思った時、フィジカルで圧倒された時、技術でかなわないやつが目の前に現れた時、落ち込む自分に対して
「でも、全てが圧倒的に劣ってたのにコリンチャンスから点決めそうだったじゃん。サッカーって、やりようによっては結果出せるんじゃない?」と、もう一人の自分が励ましてくれたのは一度や二度ではありません。

勇気を出して飛び込むことで、何か得るものが必ずある。人生に大事なことを学ばせてもらったブラジル体験でした。

次回はベトナムです。

丸山龍也@利他 (@maru_ryuya) | Twitter

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