2017年08月08日

苦難を乗り越えて… ファンのコール「日高!日高!日高!」

今回は現在タイリーグ4部のKabin united(ガビンユナイテッド)で活躍する日高裕貴氏に寄稿いただきました。 これまで乗り越えてきた現地での過酷な経験も聞かせていただきました。


初めして日高裕貴です。

今現在はタイリーグ4部のKabin united(ガビンユナイテッド)に所属をしています!

Jリーグでプレーした事もなく、決して順風満帆なサッカー人生を過ごして来たわけではありませんが今現在はサッカー選手としてご飯を食べさせてもらっています。

僕が選手として感じる事や、アジアのサッカー事情などを発信していきたいと思っています。

今回は簡単ですが、僕の事を紹介します!

海外でのプレー経歴
2015年アルビレックス新潟シンガポール(シンガポール1部)
2017年パッタニーFC(タイ4部)
2017年ガビンユナイテッド(タイ4部)

今でこそタイでサッカー選手としてキャリアをスタートする事が出来ましたが順風満帆なサッカー人生を過ごして来たわけでは、ありません。
小学校からサッカーを始めたのですが常に自分が1番下手くそだったので市の選抜にすら選ばれた事もありません。
高校を卒業と同時に県内の強豪大学へ進学したのですが鎖骨を骨折してしまい約1年サッカーが出来ず、大学も中退しました。
今思うと何て中途半端なやつなんだと過去の自分に説教をしたいですね(笑)
10代の頃は、メンタルも弱くて辛い事からは逃げ出していたので僕がプロとして今サッカーをしていると聞くと驚く人も多いと思います!

人生を変えたシンガポールでの1年

2年前にシンガポールリーグでプレーするチャンスを頂き
1年間プレーしたのですが、そこでの経験が僕の人生を変えたと言っても過言ではありません。
当時のチームメートはJリーグやアジアのリーグでプレーされた選手に加え名のある大卒選手ばかりでしたので今まで高いレベルでやってこなかった僕にとっては、こんな上手い選手がいるのか、といった感じでした。
特にGKの野澤選手は、抜群の身体能力でシュートを防ぎ、サポーターからも愛される選手で、Jリーグでプレーしていた時のサポーターの方が日本から野澤選手のプレーを見にきたりもしていて、僕の目指す理想のサッカー選手です!
個人的な思い出なんですが、GK練習でコーンにバーを引っ掛けてセービングをする練習があって、その際にバーを何本も何本も折りました(笑)

今でもコーンを見ると「日高さーん、また折っちゃうの??」とシンガポール時代のコーチの声が聞こえて来るような気がします(笑)
1年を通して試合には出場する事が出来ませんでしたが
日々のトレーニングでピッチ内、ピッチ外でのプロサッカー選手としてのあり方を教えて頂き本当に人間的に成長する事の出来た1年だったと思いますし、いつかはピッチの上で再開する事が最大の恩返しだと思っています!

生まれて初めてのプロ契約

11月末に渡航しチーム探しからスタートさせました!
2週間程でオファーを頂きそのチームに帯同していたのですが、4部リーグで戦うライセンスが降りないという事で再びチーム探しを再開しました。

飛行機に乗り、地方のチームにトライアルを受けにいくもポジョンがGKだと伝えると『ごめん、要らないよ』とセレクションを受ける前から不合格と言われたり、中々見てもらえる機会も少なかったです。
タイに来て2ヶ月目にタイリーグ4部のPattani FC(パッタニーエフシー)というチームと契約する事になりました。
待遇も他の日本人選手と比べるとかなり厳しかったですが、それでも初めてお金を貰ってサッカーが出来る喜びを知ることが出来ました。

僅か半年で戦力外通告

契約を結んだのは、いいもの僕はたったの1度も試合に出場する事が出来きずに
リーグ前半の最終節で試合後にコーチから『後期はメンバーに登録しない』と戦力外通告を受けました。
外国人枠でプレーしているので、結果を残せない=クビ というのは頭では理解していたもの、いざ必要ないと言われると頭が真っ白になりました。
中断期間の移籍は補強ポイントを絞っているので難しいチャレンジになるのだろうと思って覚悟を決めていたのですが
幸いな事にGKを探しているチームがあり一度トレーニングに参加して欲しいとの話を頂きました。
すると参加した初日に『今すぐ移籍手続きを済ませてくれ』とオファーを貰いました。前期はチーム探しに苦しんだのでこんなにも直ぐに決まっていいのかと戸惑いました(笑)

地獄のキャンプを乗り越えてリーグデビュー

チームに合流したのは、良いもの僕に用意されて居たのはタイ人選手4人との共同生活、ベッドなし、シャワーなし、ただコンクリートがある部屋にタオルを敷いて寝泊まりしていました。
他にも、雨水で体を洗ったり、洗濯物を干したりしたりもしていましたが、さすがに限界でしたので、試合で活躍したら一人暮らしにしてくれ!!
とオーナーに直訴して試合に臨みました。
その結果 首位の相手を無失点に抑える事が出来、今は快適なアパートに住む事が出来ています(笑)
試合に出たのは、初めてだったのですが、試合後にサポーターの方々が『日高!日高!日高!』と僕の名前をコールしてくれたのは嬉しかったです。

もっと活躍して上のリーグで5万人の中とかでプレー出来たら本当に気持ち良いんだろうなって思います!
その為にも目の前の1つ1つの試合を大事にしていきたいです。


このまとめのライター