ロジスティガール??仕事と育児を両立、キャリアアップもしたいそんな美幸は…

ロジスティガール??仕事と育児を両立、キャリアアップもしたいそんな美幸は…


仕事もしたいけど、家事も子育てもしなくちゃ… どうしよう、私…??

大学卒業後、アパレル会社で販売員をしていたが結婚・出産を機に仕事を辞めた美幸。
長男が5歳になったのを機に働きに出たいと考えるが、前職のような残業の多い仕事は控えたいと考えている。

仕事と育児を両立できるうえ、イキイキと働ける職場はないかしら……?

そう思っていたとき、ある1件のFacebookの投稿が彼女の目に留まる。

「1億総活躍社会」?「ロジスティガール」?

「どうしようかなぁ……」


美幸はFacebookを眺めながら、考え込んでいた。
幼稚園の年中さんになった長男・健太は来月で5歳。
去年は幼稚園という慣れない環境に臆したのか、「お腹が痛い」などと言って通園を拒み親を困らせていたが、最近は友達ができたせいか、毎朝楽しそうに通園している。
そのおかげで、美幸の時間にもゆとりが出き、「そろそろ働きに出ようかな」と考え始めていた。

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大学卒業後、アパレル会社の販売員として5年間勤めていた美幸は結婚を機に退職。
前職は好きだったが、残業が多く、体力的に復職はキツいと感じていた。
できれば時間の融通が利いて、子供の授業参観や保護者会にも出席できて、
プライベートも充実させられる仕事。
そう思いながら、いくつもの求人票を見てきたが、子供を持った主婦が安心して働けそうな会社はなかなか見つからなかった。


「あー、何が1億総活躍社会よ!」


と思わず苛立ちの声を上げてしまう。

Facebookのタイムラインを見ていると、イキイキと働く友人たちの姿が流れてくる。

私もこんな風に働けるようになるのかなぁ……?
ため息をつきかけたとき、ふと目に入ったのが

“未経験可!イキイキと働く、ロジスティガール募集中”の文字。

「ロジスティガール」って何? 何かカッコよさそう!

そう思った美幸は、表示されていたURLをクリックした。

仕事と育児を両立!友達もできて、キャリアアップまでできちゃう仕事!

募集主の社名は“清水運輸グループ”。関東を中心に展開している運送会社らしい。
運送会社らしからぬ、洗練されたデザインのホームページに思わず目を奪われる。

特に美幸が一生懸命読んだのが“ロジスティガール”と呼ばれる女性社員の募集ページだ。記事内には、先輩女性社員たちのインタビューが掲載されている。

誰もが「子供がいても働きやすい」「福利厚生が充実している」「従業員同士が仲良し」などと述べていた。事前に申請すればプライベートの予定も入れられるそうなので、授業参観や保護者会には欠かさず参加できそうだ。同じ職場に子持ちのお母さんがいたら、育児に悩んだときも相談にのってもらえるかもしれない。
バーベキューやボーリング大会など社内イベントも充実しているみたいなので、
健太にも新しい友達ができるかも。

10月のボーリング大会の様子です!みんな仲がいい!

そう思い、希望に胸を膨らませるが、すぐさま不安が脳裏を過ぎる。

考えてみれば、私は普通免許しか持っていない。運送会社なんて本当に務まるのかしら? 
そんなことを思いながら、ページを眺めていると「キャリアアップ支援制度」という文字を見つけた。
清水運輸では、ドライバー・荷役ともに2カ月の新人研修があるほか、大型・中型などの免許取得の際は支援制度があるので、今必要免許を持っていなくても大丈夫らしい。
それに車両の多くは新車・AT車で、バックアイやナビが搭載されているので、これなら普通免許しか持っていない自分でも運転できそうだ。

さらに美幸の心をとらえたのが、管理職への登用制度。
キャリアウーマンとしてきびきびと働く自分の姿を思い浮かべ、思わずウットリしてしまう。

分からないことはたくさんあるが、ウジウジと悩んでいても仕方がない!
そう思った美幸は勢いよく応募フォームの必要項目を記入していった。

仕事とプライベートを両立しながら、目標を持って働ける! 生涯現役で働き続けたい魅力的な職場

 ――3年後。

「大崎さん、富士商事に運搬する荷物の最終チェック、よろしくお願いします。
 あ、神田さん、先日はお疲れ様でした。時間ギリギリだったのに間に合って良かったと、
 松屋商店の方が喜んでいましたよ。これも神田さんのおかげです」

事務所には運行表を片手にドライバーに指示する美幸の姿があった。もうそこには“運送会社でなんて働けるかな……”と不安に思っていた頃の面影はない。
たくましい体つきの男たちを従える、正真正銘のキャリアウーマンである。

「女性でも働きやすい環境を」という目標を掲げていた清水運輸に就職した美幸は、一社員として、女性がもっとイキイキと活躍できるよう様々な提案をしていった。
自社改革に力を入れている社長をはじめとした役員一同は、美幸のような平社員の意見にもじっくり耳を傾け、多くの提案を採用してくれた。
さらに、ウーマノミクスプロジェクトの陣頭指揮を執っていた美幸は取締役たちのお眼鏡に適い、
3年で係長(監督者職員)に昇進。
また中型・大型免許を立て続けに取得した努力が評価され、社内で表彰状を受け取ることもあった。

といっても、彼女は決して、仕事一筋なわけではない。

小学生になった健太の運動会、保護者会、授業参観にはすべて参加しているし、
小学校から入ったサッカークラブへの送り迎えも行っている。
社内の人が協力的なので、適切な理由さえあれば、事情を考慮したうえでのシフトを組んでもらうことができるのだ。

ロジスティガールの数も増え、今や相談できる先輩から、休日には買い物を楽しむ同僚、仕事を教える後輩までできた。
社内イベントの際は、みんな家族で参加するので健太も友達に会えることを毎回楽しみにしている。事務所内にある大きなトラックを見るたび「僕も乗ってみたい」というので、エンジンキーを回さずに1度だけ助手席に乗せてあげた。
すると

「ママ、こんなに大きな車を運転できるの? カッコイイ!」と言われた。

その一言で、この3年間の苦労がすべて吹っ飛んだような気がした。

時代の移り変わりが速い現代だが、どんな社会になっても、物流システムがなくなることはないだろう。そう思うと、定年まで職の安定は確保できたといえる。それどころか、清水運輸は定年過ぎても働いている人が大勢いる。いくつになってもバリバリと働く彼らの姿を見ているうちに、美幸も生涯現役を志すようになった。それぐらい魅力的な職場なのだ。

世の中には「働くのがイヤだ」「出社するのが辛い」という人たちがごまんといるが今の美幸とは無縁の世界である。

「あのとき、決断して良かった」

そう心から思っている。

そして、同じ志の仲間を増やすため、さらに働きやすい環境の構築を目指している。

                         ライター:三村 真佑美(みむら まゆみ)

清水運輸グループFacebookページ